108、小春日和とたき火。

 目まぐるしい毎日から連休に。ようやく一息。 

今日は長男と二人きり。普段できない事をやろう。

天高く、突き抜ける青空、小春日和だし、庭の落ち葉を集めて落ち葉焚き。 

親子でたき火の開始。 木炭と薪に火をつけ、風を送る。

気が燃えるパチパチした乾いた音。漂う煙。反射熱の暖かさ。

火は温かい。身も心も温かく休まる。火を囲むと人は優しくなる。

親子二人で、つまらぬ取り止めのない話をしながら火を見張る。

ついでに焼き芋も焼こう。

ホクホクして、甘くて、じつにおいしい。ゆったり火を囲み、時が流れる。

 

昨夜、長野県北部を震源とする地震があり、長野市と小谷村、小川村で震度6弱、

白馬村と信濃町で震度5強を観測した。

住宅が全壊したり、断水や停電も続いてる深刻な状況だ。

震災にあわれた皆様には心よりお見舞い申し上げます。

「東日本大震災の揺れを思い出した」「大きな地鳴りが聞こえた」など、

地震の怖さが蘇る。

2004年の新潟県中越地震。

2008年6月の岩手・宮城内陸地震。

2011年3月11日の東日本大震災。

そしてまたこの大地震。自然は怖い。 

岩手・宮城内陸地震。この時は宮城県名取市のショッピングセンターでMRをしていた。

建物が横揺れを長く繰り返し、立てる状況ではない。物はガタガタと崩れだし、

正直だめかと思った。これが地震の恐ろしさか。痛感した。

東日本大震災は、悲しい事も多かった。

風評被害で野菜も売れず、会社としても厳しい経験もした。

現地は想像以上に状況は厳しかった。伝わらないニュースもたくさんあった。

あれから宮城・岩手・福島と幾度となく訪れているが、元の状況に戻るのは困難だ。

心安らかに平安な日々が訪れるために、個人として出来ること、

微力でもいい。一人一人が考えたい。

 

さて手元にある本と雑誌をご紹介。

(今回は私が愛してやまない民藝関連の本が半分です。) 

● 『92年分の色と形』  柚木沙弥朗  グラフィク社  

(92歳の染色家・型絵染染めの第一人者です。柚木さんの集大成です。アートは感じる事です。

尊敬してやまない方の一人です。)

● 『ぐんまの手仕事1・2 』  上毛新聞社

(伝統工芸からクラフト作家まで、ぐんまの手仕事がわかります。)

●『和楽 12月号 民藝のある暮らしってこんなに楽しい。』 小学館

(民芸の基礎がわかるかも。見て・買って・使って。初心者には教科書ですね。)

●『小山薫堂が90歳のおばあちゃんに学んだ大切なこと』 小山薫堂編 PHP

(京都にあるくれない茶屋というお茶屋のあばあちゃんのたわいもない話ですが、

きちんと人生・暮らしと向き合ってきた方ですので、生き仏か、はたまた天使か。)

〈人はな自分が気張らんと幸せにはならへん。ほかの人がいくらがんばったて、

自分は幸せにはならへんのよ。〉  なるほどですよね。

●『いのちのことば』 佐藤初女  東邦出版

(同じ系統の本が3冊続きますね。心が波立っているのかな。迷っているのかな。(笑)

90歳の初女さんの言葉には、深い洞察と真実があります。)

受け入れ、見守り、育て、赦すのが 「母の心」。母の心は女性だけでなく、男性にも必要ですね。

自分を見つめることもせず、相手に原因を探しても何の解決にもならない。

相手ではなく自分と向きあうことですね。

●『ことばの形見』 今井美沙子 作品社

(作家・今井美沙子が幼少時教わった、50の言葉です。日本から失われつつある昭和の品格と道理です。人としてやってはいけないこと。やるべきこと。洗心です。)

にこにこするとが、子供の仕事。人にしてもろうたことは忘れんな。

目に見えんもんが大事。程度ばしらん人間ほど、恐かもんはなか。