116、風花(かざはな)

 年が明けて、ロウバイが咲き乱れたかと思うと、

2月の声がもうすぐ聞こえる時期に、梅がほころび始めた。

 

梅が薫る温かさも、もうすぐだが、

季節は行ったり来たりで日本海側は大荒れだ。

今日は新潟から谷川連邦を越えて、赤城山も越え、伊勢崎でも風花がまった。

風花が舞う日は晴天だが、風が強く、山は荒れている。

風花(かざはな)は、晴天時にが風に舞うようにちらちらと降ること。あるいは山などに降り積もった雪が風によって飛ばされ、小雪がちらつく現象のこと。からっ風で有名なわが群馬県ではよく見られる。

この寒さは空気中の塵を飛ばし、クリアな空気を形成する。

すると透明感のある空気は景色をきれいにする。

まさにこの時期の夜明けと夕焼けのグラデーションは息をのむ。

しかし1月は、良い話が聞こえなかった。どの業種もよくない。

地方創生など程遠い話。おとぎ話を聞かされるより、

一つでもコマを前に進め、きちんとくさびを打つ。

くさびを打ってから前に進む。確実に前に。

ナポレオンは、 リーダーとは『希望を配る人』の事である と言ってていたが、

希望に生きる人を、待望しているのかもしれない。

変える。変えられる。変化こそ進歩へのすべてだ。

 

115、震災から20年、あの時。

阪神淡路大震災から20年が経過した。

1995年1月17日午前5時46分。

6434人の方が犠牲になられた未曾有の大震災。

あれから20年、昨日の神戸市での追悼式には、14000人が参列して、

犠牲者の冥福を祈り、未来への力強さを後世に誓っていた。

人は天災の前では非力だ。

しかし日本人の困難に立ち向かう意思ほど強いものはない。

この意志の強さが、復興のスピードを加速する。

神戸市も、建物は驚くほどのスピードで再興しているが、

多くの方々が、市内には住めなくなり、郊外に移住した。

古くから商売を営んでいても、家賃や維持にお金がかかりすぎては、商売が出来ない。

長田区などは、確かに建物は新しくなったが、本当にそれが幸せと感じているのか。

元の木造やバラックで、肩寄せ暮らしていた生活を望んでいたのではないかと。

天災・地震は全てを奪う。

生まれた場所が人のサンクチュアリ(聖地)とすれば、

これを奪われることほど、悲痛な事はない。 

形のないもの・見えないものは、大事なものが多い。

少しでも役に立ちたい。手助けをしたいと、人は望むが、

人は十人十色、それぞれが求めているものが違う。

東日本大震災もそうだが、非力なりに何ができるのかよく耳を傾けたい。

式典のニュースを見ながら考えていた。

 

この年は激動の年だった。

阪神淡路大震災・オーム真理教の地下鉄サリン事件。 異常だ。

その震災前年の94年は、まだバブル経済まっだだ中で、日本中が浮かれていた。

まさにバブリー。仕事で海外へも行ったっけ。

出張先のアメリカでは、サッカーワールドカップアメリカ大会の

開催中だったと記憶している。ロス、サンフランシスコ、フエニックスの空港でも、

サッカーワールドカップ一色だった。

震災翌年の96年に結婚したから来年は結婚20周年だ。

だから震災前後は自分にとってもエポックメイキングな年だった。

 

さて昨日は仕事で秩父に伺いました。

木曜日の雪、伊勢崎はすぐに止みましたが、秩父は少し積もったようです。

伊勢崎から1時間ちょっとで秩父までいけますが、

やはり秩父連山に囲まれた盆地の街。寒いです。

路肩は、あちこちで除雪がしてあります。 武甲山も冬景色です。

 

ランチに珍達そば横瀬店でラーメンをいただきました。

珍達そば、地元では長年愛されているソウルフードです。

店内には創業からの写真が飾ってありました。

珍達そば・横瀬店

〒368-0072 秩父郡横瀬町大字横瀬5291

浅めの中華どんぶりに、醤油ベースのラーメンです。

細麺の麺とスープの愛称がいいです。ネギと豚肉が食欲をそそります。

ラー油や御酢を掛けて食べてるかたもいました。

やはり寒いこの時期、ラーメンは美味しいですね。

 

114、ひつじ年と年男。

 今日の伊勢崎市は、午後雪に見舞われました。

ようやくの初雪です。すぐ止んでしまいましたが、冬景色もまたよしです。

 

先週末は仕事で、長野・山梨を訪問させていただきました。

どこの土地でも、皆さん力強く生きている。敬服します。

浅間山も、八ケ岳も、富士山もシャキッとしている。

厚着をして、ぬくぬくしている人間とは、態度も違う。そんな佇まいです。

この日は、どこへ行っても富士山に見られてる気がして凛としました。

 

昨年末、冬至にゆず湯に入れませんでしたので、

遅ればせながら、先日、ゆず湯に浸かりました。

柚子の香りと、ぬるぬるの感じが、肌をコーテイングして滑らかにしてくれます。

心からほっこりです。温まります。

日本の伝統・歳時は素晴らしいですよね。

年が明けてから、新年会・挨拶回り・顔合わせで、ずっとバタバタしてましたので、

ようやくゆっくりとお風呂に浸かった感じです。

日曜日は地元の育成会の上毛かるた大会に招待を受け、

子供たちの真剣な目や、姿勢を目の当たりにし、向き合うことを教えられました。

月曜日も連休でしたので、ゆっくりと休もうと思っていましたが、

いつものように起きてしまいました。 早く起きると良い事もあるものです。

早起きは三文の徳でしょうか、冬の朝陽が長く部屋の中まで入り込み、

神棚を照らしていました。まさに神が現れる様に神々しい感じです。

思わず手を合わせました。

 

さて私は、3月の早生まれですが、今年はひつじ年。年男です。 もうすぐ49歳です。

そういう年回りなのでしょうか、今年は、いくつもの頼まれ事が多くて大変です。

どの役職や仕事でも、信頼していただける事、選んでいただける事は、

本当に有難いと感じています。

私に出来る事、お役立て出来る事は、しっかりとやろうと思っています。

頭と体をフル回転です。頑張りますよ。

但し、どうしてもお役に立てないことが出てきます。ご容赦ください。

 

 手元の既読の本、これから読む本が溜まってしまいましたので、

一気に9冊を御紹介しますね。

●『吉田松陰50の教え』 リベラル社

「説明は、いりませんね。長州藩の人間や礎を創った人物。いわば日本を創ったのは吉田松陰でしょう。入門書としては実に良い本です。大河ドラマ『花燃ゆ』みてますか」

●『名もなき山へ』 深田久弥 著 幻戯書房

「日本百名山の著者です。山の魅力が満載の随筆です。山旅は心の柔らかい場所をふれる感じがします。」

●『ご縁で生きる』 真木千明 著 小学館

「福徳神社の宮司さんです。最近聞かなくなりましたが、悪いことをさせない様に、昔の人は、『お天道さまが見てる』と言った物です。私はおばあちゃんによく聞かされました。悪いことはしない様にとの先人の教えです。自分がした事はほかの誰よりも、自分自身がよくわかっている。こんな魅力的なほんです。」

●『光に向かって123の心のタネ』 青森顕徹 著 1万年堂出版

「いつも壁にぶつかり悩んでいますが、悩みの種を和らいでくれる本です。自分が一番苦労していると思っている。他人の幸せばかりが目につき、腹がたつ。ホントは、一番のんびりしているのが私。みんなは、ギリギリ一杯努力しているのだ。これが事実と思えないなら、‘おかげさまで‘と感謝出来ず、‘ありがとうの言葉が出ない‘

●『平常心のコツ』 植西聴 著 自由国民社

「ずいぶん前に購入したのですが、最近は本屋さんの平台にならんでいました。基本的に短気でせっかちで心も乱れがちの私です。そういう方にはもってこいですよ。(笑)上手くいかないのは誰かのせいではありません。人のせいにはしない事です。この本は沢山の方の処方箋になると思います。お勧めです。」

●『あらもの図鑑』 松野弘 著 新潮社とんぼの本

「荒物屋の前を素通りできない私です。日本の職人さんの仕事、手仕事は素晴らしいです。武骨でシンプル、使い勝手最高。民藝・手仕事を愛してやまない私には大好きな本のジャンルです。」

●『夜の木の下で』 湯本香樹実 著 新潮社

「湯本香樹実といえば、夏の庭と思い浮かべる方も多いのでは。心の底の思い出が蘇る。さすがの著者です。戯曲の様な珠玉の短編集です。ハードカバーの帯にこう書かれています。もし恋というものが、相手の持っている時間と自分の時間を重ね合わせたいと願うものなら、あの時僕は、もう恋をしていたのだ。」

●『presents』 角田光代 著 双葉文庫

「人生で巡り合う場面をプレゼントシーンで切り取った12編の短編集です。大切な記憶がよみがえりました。生まれて初めての贈り物は名前です。」

●『家族の見える場所』 森浩美 著 双葉文庫

「家族だからこそ努力を重ね続けていく。またまた家族にスポットを当てる森浩美の短編集です。もうこのシリーズ第7弾です。前の時は、去年、大阪に行く新幹線のぞみの中で一気に読んだっけ。泣ける話が多いんだよね。」

 

113、新春を迎えて思うこと。

 新春を迎えました。

お客様におかれましては、新年を迎え、益々ご盛栄のことと思います。

私共、昨年と変わらぬご愛顧をいただけます様、努力させていただきます。

本年度も宜しくお願い申し上げます。

 

年明け早春の富士山です。

昨日、友人から送られてきましたメールの富士山があまりに綺麗でしたので、

アップさせていただきました。早春にふさわしい神々しい富士のお山です。

凛とした気配と冬の張りつめた空気感がいいですね。

さて本年も、元日は恒例の初詣。

初詣は商売の神様、伊勢崎市東の『小泉稲荷神社』です。

1年の計を祈願させていただきました。

しかし寒いです。赤城おろしが冷たく体にあたります。

ここ数年、ポカポカの陽気はなく、身震いする寒さです。

 

さて少し時間が空いたので、溜まっていたテレビ番組をチェック。

BS朝日で毎週水曜日の深夜に放映している

「恋するドライブ」  ~渡辺真理さんがナビゲーターのトーク番組。~

ゲストにシンガーソングライターの大貫妙子さんを迎えての回だった。

大貫さんがおっしゃったワードに今年の方向性が見え隠れしていた。

大貫さんの価値観から放たれる言葉をもとに、少し考えさせられました。

 

1、先人や先輩から、学ぶことが多い。

物事に対する姿勢。仕事の仕方。物の作り方。

経験に勝るものはないと思います。やはりきちんと誠実に向き会う姿勢が大切なのか。

 

2、水・空気・食糧、これを汚すのはタブー。

利権や既得権益がそんなに大事ですか。

現在がよければ、それでいいのか。 何も考えていない。

もっと未来を考えるべき。

大人としての使命は、未来に希望の持てる社会を築く事と思います。

夢のない未来はかわいそうです。

 

3、人として大事なこと。

人って人の事をよく見てる。集中して物事に向き合っていれば必ず誰かが見てる。

偉そうに人としてどうかなんて語るには、若輩者にはおこがましいですが、

真面目に取り組めば必ずチャンスはやってくると信じています。

こつこつと努力の積み重ねですよね。

 

 しかし1年1年早いです。 正月休みも、あっという間に終わりました。

時間を大切にしないと運が逃げていきます。気を付けないと。

運を、自ら動いて迎えに行く事を、運が動く事から、『運動』と言うそうです。

自ら能動的に動かないと、停まっていては運が来ません。

 今年も色々な出来事があると思いますが、一生懸命向き合っていきたいと思ってます。

皆様にとりまして、良い1年となりますように。