98、暑中見舞い。

 連日の酷暑の中、一通の絵葉書が舞い込んだ。

聞くと、息子のクラスの子供たちに、担任の先生が出した暑中見舞いの絵手紙との事。

決して上手い絵でも、きれいな字でもないが味がある。(先生ごめんなさい。)

少なくとも私の心には十分響いた。

絵には、成熟前のトマトが絵描かれ、『 これから熟す 』と書き添えられている。

見たままを、そのまま切り取り、絵にしたのか、

それとも子供の未完から成熟への味来を願い、絵手紙を書いたのかは定かでないが、

『これから熟す』 よいフレーズだ。

子供達はまさに青いトマト。

青臭く固く、まずくて食べられい程未熟だが、強い生命力と未来がある。

私たち大人は、知恵や経験があり、熟れていて実に美味い。

但し、未来や時間は少ない。

私たち大人は、経験や知恵を次世代に授け、繫いでいく使命がある。

子供達が、どんな風に熟し、完熟していくのか楽しみで仕方がない。