今年は4年に一度のオリンピックイヤーです。
日本選手団、開幕すると過去最高38個・史上最多のメダル獲得数で、
連日連夜、テレビに釘付けでした。
忘れてならないのは、オリンピックも「事業仕分け」で補助金のやり玉に
あがった事です。
オリンピックの選手強化予算は日本27億・韓国150億・アメリカ165億です。
日本はこの予算の低さの割に、メダル過去最多です。大健闘ですよね。
ナショナルトレーニングセンターの活用等、功を奏している要因もいくつかあります。
それでも少ないと思いませんか。予算。
やはりこれだけ国民のモチベーションを上げてくれることが出来るイベントも
少ないですし、もう少し、予算をつけてあげてもいいのでは。
さらにお祝いムードも過熱し、ついに8月20日には、五輪メダリストによる、
凱旋パレードが行われました。50万人の大観衆が詰め掛け、歓喜に沸いておりました。
反面、パラリンピック閉会後に、パラリンピックのメダリスト達も交えての
パレードをして欲しかったと言う声が多いのも事実です。
他国では、オリンピックとパラリンピックを同等にとらえ、両者が一緒にパレードを
するのはごく当然な事です。日本の様なお馬鹿な国は、縦割り社会ですので、
オリンピックは文科省、パラリンピックは厚労省という図式ですよね。
国民にはどうでもいい話です。勝手に仕切られているので、物事を進めたいのに
進まずに、全体の輪郭もぼやけて見えません。
保育園は厚労省、幼稚園は文科省という図式とよく似ています。
勝手に管轄を分ける縦割りの為、最終的に国民が迷惑する。
何故歩みよれないのでしょうか。
しかし、パラリンピックの選手はハンデがある分、心持ちが潔い。
先日のパラリンピック・柔道(視覚障害)男子100K超級で、正木健人選手が
パラリンピックロンドン大会金メダル第1号に輝いた。
正木選手はメダル獲得後のインタビューで、「生んでくれた事に感謝しています」
「柔道という自分を生かせる道があり幸せだ」とコメントしていた。
弱視と言うハンデが進んだにもかかわらず、今自分にない物よりも、
自分にあるものを喜ぶ事の方が素晴らしいとのコメントです。
あれがない、これがないと出来ない事を嘆くより、与えられた状況に満足し、
出来ることに「喜び」や「価値」を見出せる彼の気持ちは素晴らしいですね。
凛とした気持ちが続けば、連覇も期待できそうです。