17、うばい会えば足らぬ わけ合えばあまる

相田みつをさんの詩、「うばい合えば」です。

震災後、世界中の人々は日本人の行動の根幹である秩序・礼・義に感嘆しました。

相田みつをさんのこの詩は、そんな日本人の、いわば品格です。

本来日本人はこういう感情を誰もが兼ね備えていました。

眠っていた礼や義が、目覚めただけなのかもしれません。

震災という困難な状況が、気付かせてくれたのかもしれません。

当たり前の言葉ですが、奥は深いです。

日常生活でも、仕事の中でも、同じです。

欲をかかず、おごらない事です。

この詩を、忘れぬよう胸に刻みたいものです。

16、震災を憂う②

先週、出張で山形を訪問させていただきました。

お客様におかれましては、大変お世話になりました。

山形南陽市のぶどう畑も沢山の太陽を浴び、もうすぐシーズンインです。

このところ、太平洋高気圧が強く張っているので、秋の様な高く澄み切った青空です。

さて、行き帰りの高速道路・東北自動車道で感じたのですが、

まだ震災の影があり、舗装作業の災害復旧をしておりました。

東北の大動脈である高速道路でもまだこの程度の進捗状況です。

どんどん元の状態に戻すように仮復旧は終わっていますが、

未だ、でこぼこな個所もあります。

 

道路復旧に限らず、東北のどの町でも、関係各位の方々は本当に頑張っています。

しかし、この国の政治では、復興のスピードを上げるのは困難です。

先週も野田首相とデモの代表とが、会合を持ち話し合いとの事でしたが、

お互いの主張ばかりで、話は進展しません。単なるガス抜きの会合になりました。

今何をすべきか。1年後に何をするのか。5年後に何をするのか。

本当に震災に遭われた方々の生活を元に戻すように。早く指針を!

原発という日本のアキレス腱は、コストが安くすみ、高電力が得られる重宝さで、

安全というガイドラインを捨てて、商品として、利権の対象になりました。

利権が絡む商品である以上、代替エネルギー開発に時間がかかるとか、

慎重に日本をデザインするなど、核心を先送りし、引き延ばす話しばかりです。

儲かる商品は大事なのでしょう。残念なことです。

この国は震災に対して、レイクイエムを歌える資格があるのでしょうか。

だれが指針を示すのか。

本当に困っている方々が苦しまぬ様に。

この続きはまたの機会に。

 

15、沢遊びと夏の終わり

お祭りも一段落し、お盆休みに叔父と子供たちと、沢遊びをしてきました。

桐生市の鳴神山の麓の沢筋での川遊びです。

鳴神山は1000mにも満たない低山ですが近年は花のお山でも有名です。

私はこの山のアカヤシオの花が大好きです。

沢に下りて沢ガニ探しです。

バケツに沢山の沢ガニを捕まえました。

 

涼やかな清流の日がな一日です。

僕が子供のころは、まだ沢山自然と共に遊べました。

清流の冷たさ・入道雲・ひんやりと通り抜ける風。

祭りのあと。

夏の終わりを感じると何故、物悲しくなるんでしょうか。

まだまだ夏です。さあ、残暑を乗り切りましょう。